こんにちは、もんふじです。
前回は、僕の体験談を交えて無料の持つ力についてお話ししました。
今回は、無料の力について、
行動経済学の観点から実際に行われた実験の話を題材にしてお話ししていきます。
そもそも行動経済学とは?
一般的によく聞くのは経済学ですね。
これとは違った観点から経済を読み解くのが行動経済学です。
どういうことかと言いますと、
経済学は、人間は必ず合理的な判断をするものという前提に立った学問です。
一方、行動経済学は、人間は合理的でない判断をすることもあるという
前提に立った学問です。
行動経済学の方が、よりリアリティを追求した学問であると言えます。
ダン・アリエリーの実験
以下のものは、ダン・アリエリーというアメリカの行動経済学者が実際に行った実験です。
●実験1
デパートで、お1人様1つまで、という条件で以下の2種類のチョコレートを売ります。
①リンツ(高級ブランド)のチョコ:15セント
②ハーシー(安価なブランド)のチョコ:1セント
●実験2
実験1と同条件で以下の2種類のチョコレートを売ります。
①リンツ(高級ブランド)のチョコ:14セント
②ハーシー(安価なブランド)のチョコ:無料
●結果1
①購入者73%
②購入者27%
●結果2
①購入者31%
②購入者69%
…いかがでしょうか。
実験1と実験2とで条件を変えているのは、①、②共に1セントだけ価格を変えた、
という点のみです。
経済学の観点に立って考えれば、実験1にしても実験2にしても、
①と②の価格差は同じですから、合理的に判断すれば、
実験1と実験2の購入者割合は変化がないはずです。
しかし実際の結果では、実験1と実験2とで購入者割合は逆転していますね。
②を無料にした途端、購入者が増え、①を超える購入割合になっています。
つまり、お客さんは無料という魅力をきっかけに合理的でない判断をした、
ということが言えるわけです。
このように、無料というのは人間に不合理な判断をさせてしまうほどの力を持っていることが
行動経済学の観点からも証明されています。
無料の力をフル活用している実例としてGoogle(グーグル)が挙げられます。
Googleは、一般的には検索エンジンで有名な会社ですが、
実は、他にも様々なサービスを展開しています。
ざっと挙げるだけでも、Googleニュース、Google chrome(webブラウザ)、
Googleアナリティクス(ウェブサイトのアクセス解析サービス)、
Google drive(クラウド上でファイルを保存できるサービス)等があります。
そしてなんと、これらは全て無料で提供されています。
先ほど紹介した実験でも証明されているように、
無料で便利なサービスが提供されていたら、やっぱり使っちゃいますよね?
このようにGoogleは、無料の力をフル活用して僕たちの生活のいたるところに
入り込んでいます。
これが何を意味しているかというと、
googleは僕らの生活になくてはならないものになっているということです。
つまり、無料の力を活用して企業価値を高めて、自社ブランドを確立しているわけですね。
Googleは大企業ですが、この無料の力は僕たち個人レベルでも活用できるものです。
もちろん、アフィリエイトをしていく上でも使えます。
戦略的に無料の力を活用していきましょう!